湖南市が今よりもっとよくなる「まちづくり」を。
人口減少時代のコンパクトシティ・アンド・ネットワーク。
これまでは増えていく人口を支えるために、どんどんと郊外に新しい住宅団地がつくられていきました。今の湖南市は、四隅にたくさんの人が住んでいますが、いわゆる中心市街地がはっきりしません。その結果、とても効率の悪いまちになっています。
人口が減少していく時代には、まちを集約化して効率よくさまざまなサービスを受けられるようにするという発想が必要です。これをコンパクトシティといいます。それでも全部を集めるわけにいきませんから、主なかたまりをネットワークでつないでいきます。
人口が減少すれば、経済活動が小さくなり、社会を支える税収も少なくなっていきます。しかし高齢化は進み、ますます行政サービスが求められます。これからはまちづくりにおいてもムダをなくし、効率的に組み立てていかなければなりません。
まちづくりの観点でまずは交通整備に重点を。
まちづくりには、便利で快適な移動が欠かせません。それは1次産業・2次産業・3次産業問わず、市民の生活全てに当てはまるもの。安全な交通環境の整備を進めています。
道路に関しては、碁盤目状か放射状が一番効率的だと思っていますので、できる限り碁盤目状の道路整備を進めています。平成28年3月には国道1号バイパスが名神高速道路栗東湖南インターチェンジまで暫定供用され、車の流れは劇的に変わりました。
またコンパクトシティは鉄道駅を中心に展開することが必要と考え、JR西日本との連携しながらJR草津線の駅の改修や改築を行っている最中です。甲西駅のバリアフリー化は終了。三雲駅は橋上化工事を進めていて、平成28度末には駅舎が橋上化され、南北の連絡通路も完成する予定です。さらに石部駅のバリアフリー化計画も進め、各駅と集落をコミュニティバスで結んでいきます。
そして、身近なまちづくりは市民自身の手で。
地域においては、小学校区程度を単位とした地域まちづくり協議会が立ち上がりました。湖南市地域まちづくり協議会条例にもとづいて、これまでの区・自治会で解決できない広域の防災や福祉や教育や環境などの取り組みに、中期計画をつくって将来を見通して自主的に活動していただいています。
とりわけ、地域防災は初期の避難を区・自治会で、中期的な避難を要する事態になれば避難所の運営を地域まちづくり協議会が役割分担し、地域に養成した防災士のリードのもとで計画的に担っていただいています。地域防災の進歩は日進月歩です。消防団の活動も忘れてはいけません。