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現代のアレフ問題

来賓のあいさつに続いて、真宗大谷派玄照寺の瓜生崇住職から、『現代のアレフ問題』と題した講演を聞きました。

例によって、スマフォでチネチネとメモを打ちましたので、正確性を犠牲にして速報します。

不正確な部分もあるかもしれませんので、雰囲気だけ感じていただけたらと思います。

《カルトの問題に関わり10年になる。

浄土真宗親鸞会の幹部だったが、これを辞めることにし、それからは宗教に金輪際関わらないようにしようと思った。

ところが、親鸞会から『瓜生と接触するな』という文書が流された。

人間は接触するなと言われると接触したくなるもので、禁止されると信者が接触してきて、結果的に『脱会するなら瓜生へ』という流れになった。

そのうち日本脱カルト協会の理事となったが、カルト対策をしていたら大阪大学に呼ばれ、学生の間にカルトが入り込んでいるということで学生へのカルト対策をするようになった。

その後、真宗大谷派でカルト対策をするようになり、いつの間にか寺の住職になっていた。

カルト対策はストレスが溜まる。

信者が家に来るし、訴訟も2度された。

やめたいと思ったが、相談に来るのでやめられない。

統一教会は『家庭連合』という名前になった。

オウムがアレフになったことでもわかるが、名前が変われば警戒されなくなる。

そこで、文部科学省は改名を許してこなかったが、遂に許してしまった。

先ほど村山政権が破防法を適用しなかったという話があったが、これを許したのは自民党安倍政権だ。

統一教会には票がたくさんある。

ここ数年で相談が一番多いのがアレフ。

ここ3年くらいの間の付き合いだが、だから若い人がなぜアレフに入るのかを一番知っている。

今、アレフは関西の大学に広く分布している。

昔は男性で偏差値の高い理工学部が大体だった。

今は100パーセント私立大学文系女子で完全に変わっている。

どういう人が入るかは変わっておらず、真面目に人生を生きたいという人が入る。

今、オウムはアレフとひかりの輪に分かれている。

大学で問題の発生するのは100パーセントひかりの輪ではなくアレフだ。

しかし、ひかりの輪が危険でないわけでない。

上祐さんと対談したとき、浅原は生きる目的だと言っていたので、麻原はあなたの人生にとってどうなのかと聞くと、瓜生さんはどうですかと逆に聞かれ、ほかの出演者にも次々と聞き、別の話題にすり替えられて終わってしまった。

テレビが終わった後で、上祐さんに答えをもらっていないと聞くと、麻原は信者にとって父親の存在だったが、その父親を失ってその人たちに生きる目的を与える役割を担わなければならないと言った。

上祐さんは浅原に代わって新たにグルになったと宣言したのと同じでやはり危険だ。

ひかりの輪では教科書はほぼオウム時代のものを使っている。

タントラ・ヴァジラヤーナはないというが、オウム時代の教義をブラッシュアップしている。

オウムの教義テキストはすごくわかりやすい。

ところどころに尊師の言葉が散りばめられている。

ゾッとする。

賢い人が麻原という名前を出さずに教義を仏教に潜り込ませている。

1989年の男性信者殺害から松本サリン、地下鉄サリンを経て1995年の東京都庁小包爆弾事件まで、オウム真理教の犯罪事件を並べてみたが、これを見せてこの表は何かと聞いても、大学では3分の1も知らない。

高校では5分の1も知らないのではないか。

テレビでオウムの特番をやっているが、それでも知らない。

私は42歳だが、よど号ハイジャックやあさま山荘事件は、肌感覚で捉えられない。

歴史の一コマ。

事件があったことは知っているが、背景や理由はわからない。

今の若い人にとってのオウム真理教はその程度なのだ。

信者数は1700人で変化がないが、ここ3年で450人が入信している。

大部分が若年層だ。

なぜ入るかといえば知らないから。

中で活動しているオウム信者は事件を知っているのかといえば、完全に嘘をついているのではなく、国家やCIA、フリーメイソンの陰謀だと本気で思っている。

カルトをゆで卵で説明すると、黄身に当たる地下鉄サリン事件に関わった者は1000人もいない。

当時は17000人が信者だった。

白身に当たる他の人は全く知らない。

例えば大企業の不祥事について、末端の社員は朝のニュースで初めて知る。

そんな感じで、真面目に修行していた人がニュースを聞いて驚いたが、そういうまじめな人が今の幹部になっている。

犯人は刑務所にいて、今の教団幹部は真面目に取り組んでいる。

林郁夫がなぜオウムに入ったかというと、命を救いたいからだという。

林郁夫は医師で、たくさんの命を救ってきたが、そのうち命を延ばせても命そのものを救えないと気づいた。

そこでいろんな宗教をサーフィンしたが、解決できずにいたところ、麻原の教えがすんなりと届いたという。

林はそのときは在家信者だったが、坂本堤弁護士一家殺害事件で現場にプルシャが落ちていたという報道に、ゴキブリを殺せないオウムが人殺しをするはずがないと考え、それを証明するために出家した。

麻原は肉をたくさん食べていたが、末端信者は食べていない。

オウム真理教は現在の宗教では珍しい生き物を殺さないという教義を持っていて、信者はゴキブリも殺さなかった。

だからオウムの道場にはゴキブリがいっぱいいた。

そういうまじめな人に指導された人が今の幹部に育っている。

みんなで信じているのが今のアレフ。

信者の親がお前は騙されていると子どもを説得しても、彼らは親が陰謀を信じていると悲しい目をする。

ダライ・ラマはかつて麻原を弟子だと述べていた。

『麻原彰晃は能力のある宗教的指導者であり、オウム真理教は大乗仏教を広め公共の善を促す宗教だ』と東京都に推薦状を書いている。

オウムが宗教法人を申請するときに、麻原から推薦状を書いてほしいと頼まれ、最初ダライは渋っていたが、100万ドルの寄付が届いたので書いたという。

日本人は、麻原には顔をしかめるが、ダライ・ラマには顔をしかめない。

当時は中沢新一や山折哲雄などいろいろな人がオウムを認めていた。

ビートたけしもそうだ。

ビートたけしは、『ビートたけしのTVタックル』で麻原と対談している。

ビートたけしは普段はお世辞を言わないが、番組を見ると麻原を絶賛している。

また、『朝まで生テレビ!』では上祐さんが幸福の科学を論破していた。

書店にもオウム関連の書籍がたくさんあった。

なぜそういうことを言うかというと、カルトを見抜くのは難しいということを言いたかったからだ。

地下鉄サリン事件のあと、誰も反省していない。

ダライ・ラマもビートたけしも口をつぐんでいる。

そうして誰が迷惑を被るかといえば、われわれオウムと対峙している人たちだ。

カルトと宗教の違いについて。

今のカルトは2つ、オウムと統一教会(家庭連合)だ。

日本のカルト問題での金銭被害の9割は、統一教会(家庭連合)であり、海外では統一教会(家庭連合)はキング・オブ・カルトと呼ばれている。

ずる賢くギリギリですり抜けていく。

言い方はおかしいが、オウムは真面目だ。

統一教会(家庭連合)は権力と結びつき、テレビにも出ずに、水面下で搾取している。

多くのカルト問題は統一教会(家庭連合)で、あと、オウムがある。

ほかの宗教はどうかといえば、カルトではなく問題ある団体にすぎないといえる。

カルトとは、代表者または特定の主義主張に絶対的に服従させるべく、メンバーないしメンバー候補者の思考能力を停止、あるいは著しく減退褪させて、目的のためには違法行為も辞さない集団であり、これを『破壊的カルト』という。

何かに夢中になることをカルトといい、昔、テレビで『カルトQ』という番組があったが、それと区別して『破壊的カルト』という。

破壊的の破壊は社会や人権を破壊する。

地下鉄サリン事件が起きたときに、ある信者は『あの地下鉄に親が乗ればよかった』と言った。

それは親を憎んでの発言ではなく、入信を反対されたが、オウムでは入信に反対した者は地獄に行くとされていて、あの地下鉄に乗っていればポアされて天国に行けたのにと考えたのだ。

人殺しをしてもいいということ。

ISもそう。

教義の善悪がわれわれの社会的規範をやすやすと乗り越える。

昔、一向宗も莚旗を掲げて信長軍に突っ込んだ。

カルトは昔から変わらない。

簡単に世俗の論理を乗り越えていくかどうかが問題で、その集団が個人の自由と尊厳を侵害し、社会的に重大な弊害をもたらしているかどうかで判断されるべきだ。

昔、オウムは選挙に出た。

麻原のハリボテを頭にかぶって『ショーコー、ショーコー』と歌い踊っていたのは気持ち悪く感じたが、オウムに入るとその気持ち悪いがなくなる。

しかし、気持ち悪いからといって否定してはいけない。

それは日本国憲法に書いてある。

イワシの頭を拝んでもいい。

ただ、オウムはドラッグを使ったり殺人したりしたからカルトなのだ。

その集団の教義や儀礼が奇異に見えるかどうか、気色悪いかどうかでカルトかどうかは判断できない。

また、カルトは宗教だけでない。

最近は心理療法カルトといって、各種セラピーや自己啓発セミナーによる心理的暴力や性暴力があり、経済カルトもある。

さらには政治カルトというものもある。

極右団体や極左団体があたるが、昔、中核派や革マルなどが盛んだったときには宗教カルトがなかった。

その後、宗教カルトが出てきて下火になり、地下鉄サリン以降、宗教カルトが弱まってきている今、極左カルトが伸びてきている。

経済カルトでは、マルチ商法、ネズミ講(いまはネットワーク商法という)などがある。

Xジャパンのトシが崩れた背景には、心理療法カルトに入って12年お金を騙し取られてきたことがある。

カルトには真面目な人が入る。

芸能界は怖い。

ちょっとした足の踏み間違いで奈落に落ちる。

ベッキーを見ていればわかるだろう。

決断が難しい。

常にビクビクしている。

そこで力強く方向を示してくれる人に出会えばそれに従う。

頑張っている人ほど陥りやすい。

交通安全のお守りを車に貼って帰る途中に事故に遭ったとする。

その宗教法人にクレームの電話を入れると、『良かったですね、本当なら死ぬところでした』と答えが返ってくる。

『そうだったのか』と自分の決断や判断にポジティブな理由を与えてくれる。

もし芸能界で転落したとしても、それは次に羽ばたくための修行のときだと言われればよい。

辺見マリは拝み屋にマインドコントロールされて5億円を騙し取られた。

中島知子は『占い師にマインドコントロールされていないですし』と言ったが、典型的なマインドコントロールだ。

マインドコントロールされていない人は『マインドコントロールされていないですし』とは言わない。

カルトは正しさを与えてくれる。

それを『正しさへの依存』と呼んでいる。

一生懸命生きている人ほど正しさへの裏付けがほしい。

カルトの問題はいくつかある。

まず、正体を隠した勧誘をしていること。

われわれはオウムだとかアレフだと言って勧誘していない。

ヨガやストレッチしませんかと声をかける。

正体を明かすと入らない。

極めて強固な信頼関係を築いてから正体を明かす。

ある大学生の女性がボランティアサークルに入った。

大学のボランティアサークルに入る学生には、一生懸命ボランティアをやりたいというのと、履歴書にボランティアサークルで活動していたと書きたいという2種類がいる。

彼女は履歴書に書きたい人たちとの付き合いに悩んだだけでなく、ボランティアがいいことなのかどうか分からなくなった。

仮設住宅の傾聴ボランティアを2年間やったが、3年目は断られた。

理由を人づてに聞くと、関西から女子大生が来るというので、震災の記憶は語りたくないのにかわいそうだから断らなかったという。

我慢して話しをしていたが、3年目はもういい、と言われて彼女は本当に悩んだ。

そこに『顔色が悪くて心配、ヨガをしない』と声がかかり、道場に行くとみんないい人で思いやりがあり、ヨガで健康になり、彼女にとって居場所ができた。

そこで初めてアレフだと明かされ、麻原の教えを伝えればみんなを救えるとわかり、頑張っていくことにした。

ほとんどがこのパターンだ。

いい人がサリンを撒いた。

逆説的に言えば、そういう人でなければサリンは撒けなかった。

それがオウム真理教の悲劇だ。

カルトは善意で犯罪を起こす。

経済目的の戦争は妥協で止まるが、正義やイデオロギーの戦争は最後まで行く。

正しさ依存だ。

カルトの問題の2点目は不安を煽る教えこみだが、これは昔はあったものの今のオウムにはあまりない。

3点目は法外な献金や資産提供の要求だが、カルトに入信する最も多いのは実は60歳代だ。

仕事や子育てが一段落して、さて何をしようかとなってカルトに入ることが多い。

昔は病気や貧乏という現世の苦しみから逃れるために入ったが、今はこれから何をしようかと入信する。

また、この年代が一番お金を持っている。

若い人はお金を持っていない。

法外な献金や資産提供の要求は60歳代にする。

カルト問題の4点目と5点目として、若い人には指導者への絶対服従や信者への精神的、性的虐待を求める。

60歳代への性的虐待はほぼない。

オウムの女性は麻原の手がついていた。

そして、6点目として、脱会する自由がない。

2006年に韓国のカルト教団・摂理は教祖が性的暴行を繰り返して教祖が逮捕されたが、東京では今でも2000人の信者がいて、集会もしている。

なぜカルトがなくならないか。

オウムを解散させるべきだという話があったが、解散してもなくならない。

解散してそれでいいのか。

ロシアでは禁止したら地下に潜った。

日本では団体規制法のおかげでオウムは24時間当局の監視下にある。

これを解散したら地下に潜り、自動小銃を作り始める。

大阪大学でカルトサークルを解散させたことがある。

それまでは名簿や活動も把握していたが、解散させたとたんにわからなくなった。

それでは解散させずに大学がカルトサークルを認めればよいかといえは、そうではない。

オウムも同じ。

今、オウムはすべてを把握されている。

人も金も把握されている。

解散したらつかめなくなる。

どちらがいいかわからない。

富士大石寺顕正会は急に信者を増やした。

東日本大震災は日本が日蓮聖人の教えに背いたからだとした教義に多くの被災者が共感したからだ。

また、反原発や反安保のデモにかなり食い込んでいる。

そうしたデモの現場に行ってインタビューすると、1割くらいの人が勧誘を受けたという。

日本を良くしたいと思う人が勧誘にかかりやすい。

人を救いたいと思う人がカルトの勧誘にかかる。

政治をやっている人はわかるように、世の中を変えるのは大変で、絡まった糸を一本ずつほぐしていく作業だ。

そうした作業を重ねていると、いい加減大変になり、一気に変わってしまえばいいのに、という願いになる。

今の世の中はそんな事態だ。

主婦雑誌で開運ブレスレットを期間限定で通常20万円が今なら1本タダと広告していた。

これは詐欺だ。

村上春樹は『オウム信者は小説を読んでいなかった。

小説を読んでいればあんな事件はおこさなかった』というが、オウム信者は小説を無茶苦茶読んでいる。

小説だけでなく学術書や哲学書も読み、新聞もニュースも見ている。

そんなに賢い人がなぜカルトにつかまるのか。

それは、『たまたま』だ。

ある主婦が先ほどの雑誌を、旦那がリストラで鬱になっていたときにたまたま見つけた。

すると、開運ブレスレットには使い方があり、間違った使い方をしてはいけないので必ず電話してくださいとあった。

そこで電話をしてみると、電話の先は主婦の悩みを親身に聞いて、普通なら祈祷料が5万円のところを1万円でやってあげるとなり、それが徐々に値上げして最後は400万円になった。

これをパチンコ理論と言っている。

パチンコはつぎ込んだお金を取り返さないと止められない。

お金をかければかけるほど止められない。

『目覚めよ!』というキリスト教雑誌を持って家庭を訪問する女性がいるが、彼女たちも『あれだけ頑張ったのに、今止めたらこれまでの自分が嘘になる』ので止めるに止められない。

会社でもブラック企業なのに辞めないのは、これまでの仕事と仲間がいるからとかいうへんてこな理由をつけてしまうからだ。

心理学で『バーナム効果』というものがある。

心理テストの結果として全員に同じ内容を返した。

『あなたは他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っており、それにかかわらず自己を批判する傾向にあります』、とか『あなたは使われず生かしきれていない才能をかなり持っています』、『正しい判断や正しい行動をしたのかどうか真剣な疑問を持つときがあります』、『あなたは外向的・社交的で愛想がよいときもありますが、その一方で内向的で用心深く遠慮がちなときもあります』などという答えを返すと、正確かどうかを5段階で評価したところ、4.26点の平均となった。

誰にでも当てはまるような答えを返しただけだったにもかかわらず信じてしまう。

占いも、血液型占いや星占いはなんの根拠もない。

毎日たくさん放映されているテレビの占いは、占い師が作っているのかと思って聞いてみたら、なんとテレビ局のアルバイトが作っていた。

昔、iモードの占いを作ったが、全部当たると評判になった。

これもバーナム効果だ。

一度、霊能者の言うことが当たるかどうか聞きに行ってみた。

霊能者がこちらのことを全部わかっていて驚いたが、考えてみればこれもバーナム効果だ。

テレビで人気だった『オーラの泉』で、江原啓之がゲストのいろいろなことを当てられていたのは、あらかじめ出演者の裏を調べたからだそうだ。

ある出演者が、変な人がいろいろなことを聞きに来たのでデタラメを言うと、番組の中で江原がそのままデタラメに言ったことを話したのでヤラセだということがバレたという。

カルトにかかるのは、頭がよい悪いではなくタイミング。

いとも簡単に騙される。

ニセの子どもが電話をしてきて15分わからなければ成功という実験に2割の親が騙される。

『騙されない私が入った教団がカルトであるはずがない』と思う人ほど騙される。

『私が息子の声を間違えるはずがない』と言う人は確信して振り込みに行く。

しっかりした人ほどカルトに入る。

ホワーっとした人ほどカルトには入らない。

今は、サークル活動として勧誘されている。

教義書も賢い人向けだ。

家庭連合(統一教会)は、日本から大挙して女性が韓国に行き、韓国人男性と結婚する。

韓国人男性は日本人女性と結婚できると集まってくるが、冷静に考えてみれば変なことだ。

キング・オブ・カルトは家庭連合(統一教会)だ。

念仏宗無量壽寺という宗教団体があるが、亡くなった人をみんなで触り、硬ければ地獄、ぷにぷになら天国だという。

オウムもこれと同じで、信じるのは宗教体験をしたからだ。

これをアイロン効果という。

アイロンを触って熱かった場合、『アイロンは冷たいものだ』とみんなから説得されても納得するはずはない。

オウムもクンバカからLSDに移るが、その過程で宗教体験をした。

思想は否定できても体験は否定できない。

そこから元に戻すと相対化となるが、オウムはそれをせずに絶対化をした。

上祐さんも苦しんだという。

しかし、そういう宗教体験をすれば誰もが同じところになるとわかってようやく抜けられたという。

今のカルトで難しいのはSNSで勧誘しているところだ。

公安調査庁も把握しきれない。

アレフではアプローチについて、声かけ、メルアド、送信などの結果を集計しクラウドで整理している。

摂理はラインで高校生を勧誘している。

さまざまな宗教団体が、スマイル東京、早稲田門、就職セミナーなど、さまざまなHPやFacebookページなどを立ち上げている。

なぜカルトに入るのかと大学生に聞くと馬鹿だから入るのだというが、カルトの教義は支離滅裂ではない。

理路整然とした教えに惹かれたという信者に対して、オウム、統一教会、摂理など、答えのないことにまじめに答えを与えてくれている。

オウムの幹部や実行犯も、富永昌宏(東京大学医学部)、石川公一(東京大学医学部)、野田成人(東京大学理学部)、豊田亨(東京大学理学部)、青山吉伸(京都大学法学部)、菊池直子(京都大学薬学部)、荒木浩(京都大学文学部)、村井秀夫(大阪大学理学部)、渡部和実(東京工業大学)、中川智正(京都府立医科大学)、遠藤誠一(帯広畜産大学、京都大学大学院医学研究科)、上祐史浩(早稲田大学大学院理工学研究科)、林郁夫(慶應義塾大学医学部)、土屋正実(筑波大学大学院化学研究科)と高学歴の信者が多い。

どれだけ、大宇宙のことがわかっても、なぜ今私がここにいるのかがわからなくなって入信している。

カルトは自分たちの知らないことにはっきりとした回答を与えてくれる。

では、逆にどういう大学生がカルトに入らないかというと、『悪事』をしたい大学生、自分のことしか考えない大学生、理想のない大学生、明日の生活にも困る貧乏な大学生、勇気や意気地のない大学生、威張り散らす『偉い』大学生、何事にも一生懸命になれない大学生であり、このことはカルト問題に携わる誰に聞いてもその通りだという。

そして、カルト宗教に親が気づくポイントは、子どもの生活時間が突然朝早く、夜遅くなること、お笑いやバラエティーなどのテレビ番組を一切見なくなること、漫画雑誌などを全く読まなくなること、たばこや酒を一切好まなくなること、友人との飲み会にもいかなくなること、親に反抗的で無関心だったのに、急に優しくなること、家事を手伝ったり、『愛してくれてありがとう』などと伝えてくることなどだが、これはアレフ信者には少し当てはまらない。

最後に、迷った人に正しさを教えれば脱会すると思うとそれは違う。

入信している人は正しくなった人だ。

正しさに導かれ、正しさに依存した人たち。

正しさ以外を認めないカルトから、人生は正しくなくてもいいと知ることが大切で、迷いや揺らぎの中にいる自分を認める人生にする。

脱会とは、迷った人が正しさに目覚めることではなく、正しい人がもっと迷っても良いというところに迷いに戻ることをいう。

やりがい、生きがい、正しさを与えるのがカルトだとの認識を持ってほしい》。

講演終了後、湖南市議会議員がステージに上がり、松原議長が『これからいうシュプレヒコールをオウム返ししてください』と述べて、気勢を上げていました。

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